
ニキビができた場所が赤みになり、なかなか消えない跡として残るのはいくつかの原因があります。赤みが長引くとこのまま消えないのでは、と考えてしまいがちですが、赤みを治すためにはいくつかの選択肢があります。本記事では、ニキビ跡の赤みの原因や改善するための治療方法について解説します。
ニキビ跡が赤みとして残る原因

ニキビは、きれいに治ることもあれば赤みになってニキビ跡がいつまでも残ってしまうことがあります。ニキビ跡が赤くなるのは、肌にまだ炎症が残っているためです。
そして、ニキビ跡が赤みとして残る原因はニキビによってできた炎症を治すために肌が受けたダメージを修復する際、毛細血管が増殖して残ることが原因の一つです。
また、肌のターンオーバーが正常に行われていない場合も、皮膚の修復が正常に行われなくなってしまうため、赤みが残ってしまいます。
ニキビ跡の赤みを改善する方法

赤みになって残っているニキビ跡は、いくつかの方法で改善が可能です。
セルフケア
ニキビ跡の赤みを改善するためのセルフケアの方法として、毎日のスキンケアに加えて市販薬の服用や紫外線対策、生活習慣を見直して規則正しい生活を送ることなどが挙げられます。
これらは肌のターンオーバーを正常にすることで肌の状態を改善する効果が期待できますが、炎症がひどい場合などはセルフケアのみで赤みを改善することは困難です。セルフケアを行っても赤みが治らない場合は、以下でご紹介する美容皮膚科での治療を受けることがおすすめです。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、サリチル酸などの薬剤を肌に塗り、肌の表面層を剥がしてターンオーバーを正常化して促進する方法です。古い角質を除去すると新しい細胞が生まれやすくなり、肌が正常化するとともに肌のくすみやトラブル改善にも効果が期待できます。
外用薬・内服薬の服用
ニキビ跡の赤みの原因となっている炎症を抑えるのに効果的な方法が、外用薬や内服薬の使用です。薬で炎症を抑えることによって赤みの原因を改善できるので、赤み改善効果が期待できます。
外用薬には、血行促進や抗炎症作用があるヘパリン類似物質やターンオーバーを正常化するビタミンC誘導体、内服薬にはトラネキサム酸やビタミンEなどがあります。
レーザー治療
レーザー治療では、ニキビ跡の赤みに直接レーザーを照射し、赤みの原因となっている毛細血管を破壊・除去します。ニキビ跡の赤み改善のためのレーザー治療には、VビームやIPLが多く用いられています。いずれもヘモグロビン色素に反応するレーザーで、毛細血管に直接アプローチできます。
イオン導入
イオン導入とは、トラネキサム酸やビタミンCなどの美容液をイオン導入器で真皮層に浸透させる方法です。ダウンタイムがなく、ニキビの発生も抑えられる効果が期待できます。ケミカルピーリングの後にイオン導入を行うと、より高い効果が得られるでしょう。
また、イオン導入と似た治療方法として、専用機器で微弱な電流を流し、皮膚の細胞膜にごく小さな穴を開けて美容液をより肌の奥まで浸透させるエレクトロポーションという方法もあります。
マイクロニードル治療
美容皮膚科で受けられるニキビ跡の赤み治療として近年注目を浴びているのが、マイクロニードル治療です。マイクロニードルとは超極細の針のことで、この針を使用して肌に極小の穴を開けることで、線維芽細胞を活性化して自然治癒力を高めて、肌トラブルを解消します。
マイクロニードル治療で代表的な方法が、ポテンツァやダーマペンです。ポテンツァは、マイクロニードルから高周波を照射し、針を抜く際に薬剤を肌の奥に導入できるドラッグデリバリーシステムを搭載しているのが大きな特徴です。マイクロニードルで肌の再生能力を高めつつ、薬剤も導入することで、より高いニキビ跡の赤み改善効果が期待できます。
ダーマペンは、マイクロニードルを備えたペン状の機器で微細な穴を開ける方法です。ポテンツァとは異なり高周波やドラッグデリバリーシステムは搭載されていませんが、自然治癒力を高めることで肌の状態を改善へ導きます。
長引くニキビ跡の赤みは美容皮膚科での治療がおすすめ

通常は半年ほどで改善するものですが、1年以上ニキビ跡が赤みになって残る場合は、美容皮膚科で治療を受けることをおすすめします。SERA BEAUTY CLINICでは、ニキビ跡の赤み治療に有効なマイクロニードル治療やピーリング、エレクトロポーションなどさまざまな治療を行っています。美容皮膚科専門医に相談しながら、一人ひとりの肌の状態に合わせた最適な治療が受けられるので、ニキビ跡の赤みにお悩みの方は、SERA BEAUTY CLINICへ一度ご相談ください。