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炭酸ガス(CO2)レーザーによる汗管腫の治療について解説!
目の下やまぶたに小さいポツポツがあって気になっている方や、治療したいとお考えの方、実はその小さいポツポツは”汗管腫”かもしれません。汗管腫とは、汗の出るエクリン汗腺が皮膚の中で肥大することで現れるものです。見た目としても気になる方が多いこの汗管腫ですが、どのように治療するのか知らない方も多いかと思います。
今回ここでは、汗管腫とは何かまた汗管腫治療として用いられている、CO2レーザーでの治療の特徴について解説していきたいと思います。
汗管腫とは何か?
汗管腫とは、汗を出す器官である「エクリン汗腺」が真皮内で増殖しできた良性の腫瘍です。顔の中でも特に下まぶたにできやすく、左右対称に集まって生じるため見た目にも影響を与えやすいです。大きさは1~4mm程で色味は正常の肌と同じ色味か淡い褐色の色味です。
主に思春期以降の女性に多く見られており、ホルモンバランスの関係や、遺伝などが原因として指摘されていますが、はっきりとした原因は分かっていません。
汗管腫の治療法について
汗管腫の治療は、大きく分けて2つになります。
①切除手術
腫瘍が大きい場合や、小さくても連続してたくさんある場合には切除手術の適応となることがあります。腫瘍のある部分まで切除するため、再発の心配はありませんが、範囲が限られることと傷跡の問題があります。
②レーザー治療
汗管腫が存在している真皮内に、直接熱を加えて組織を破壊する高周波での治療や、炭酸ガスレーザーを使用して隆起している組織を削りとる治療などさまざまあります。今回は、この炭酸ガスレーザーによる治療について、より詳しく説明していきます。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)の特徴
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは、10600nmの波長を持った遠赤外線で水分に高い吸収性を持ちます。そのため、細胞内の水分と反応することで熱エネルギーを発生させて、組織を蒸散・蒸発させることで破壊します。周囲組織にダメージを与えず限局的に熱エネルギーを発生させるため、電気メスなどよりも熱による組織障害が少なく、出血も少ないことが利点です。イボや腫瘍などの表面を削る処置としてよく使用されています。
このような方におすすめ
・なるべくダウンタイムを抑えたい
・目に見える効果が欲しい
・切開に抵抗がある
炭酸ガスレーザーによる汗管腫治療は、ダウンタイムが少なくメスを用いる治療よりも見た目が綺麗に仕上がります。切開に抵抗のある方や、なるべく傷跡を作りたくない方におすすめです。
ダウンタイムについて
・腫れ
目周りの皮膚は薄いため、レーザー照射による影響で腫れがでる場合があります。およそ1週間程で落ち着きます。
・赤み
炭酸ガスレーザーの照射後、しばらく赤みが生じますが数ヶ月でゆっくり引いていきます。
・再発
レーザー治療では、表面の盛り上がりを平らにすることを目的としているため、再度隆起してくる可能性があります。再発率は高くないですが、再発した場合は早めにレーザー照射を行うことが望ましいです。
まとめ
今回は、CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)による汗管腫治療について解説を行いました。汗管腫の治療には、大きく分けて切開による切除とレーザーによる治療があります。炭酸ガスレーザーによる治療は、切開と比べてダウンタイムが少なく傷跡も残りにくいため、なるべくダウンタイムを抑えたい方におすすめです。
SERA BEAUTY CLINICでは、カウンセリングにてお悩みに沿った必要な施術を提案しております。自分に合った治療を知りたい方や、お悩みの方はまずはぜひ一度ご相談ください。