「ニキビ跡は何回治療すれば治りますか?」「どれくらいの期間かかりますか?」は、カウンセリングで最も多くいただく質問です。結論から言うと、当院の目安は1ヶ月に1回のペースで4〜5回、半年以内です。
なぜ1回では終わらないのか、なぜ間隔が大切なのか、治療ごとに回数やダウンタイムはどう違うのか。この記事では、ニキビ跡治療の「時間」にまつわる疑問に、院長・世良の考え方をもとにお答えします。
目次
ニキビ跡治療が1回で終わらない理由

クレーターは、ニキビの強い炎症で真皮が壊れ、線維化した瘢痕組織が皮膚を引っ張っている状態です。治療では、この癒着を剥がし、薬剤や熱で肌の再生を促しますが、組織がつくり直されるには肌のターンオーバー(おおよそ28〜40日)に合わせた時間が必要です。
1回の施術で肌が反応し、1ヶ月かけて再生し、その変化を見てから次の一手を決める。このサイクルを重ねることで、凹みは少しずつ浅くなり、肌質が整っていきます。院長・世良は「肌は正直で、1回でドンと変わるものではない。コツコツの積み重ね」と話しています。
院長の経験では、20代前半など肌の代謝が高い方ほど結果が出やすく、年齢を重ねるほど、また喫煙・飲酒が多い方ほど時間がかかる傾向があります。
院長がこのテーマを動画で解説しています。
治療別・回数と間隔の目安




治療の種類によって、必要な回数とダウンタイムは異なります。ポテンツァ単独であれば月1回を4〜5回、赤みは当日がピークで2〜3日で落ち着く方が多いです。トライフィルを単独で行う場合は最低5回が目安で、赤みは10日から長くて2週間ほど続きます。
当院が中心にしているトライフィル+ポテンツァの併用では、ポテンツァの高周波による止血・鎮静作用でダウンタイムが5〜10日程度に短くなり、最低3回、多くの方は5回を目安にしています。キュアジェットは単独だと赤みが長引きやすいため、ポテンツァと組み合わせ、肌質が整ってから部分的なクレーターの仕上げに使います。
なお、サブシジョンやCO2フラクショナルレーザーなど、院長自身が過去に受けた治療の中には「月の半分以上がダウンタイム」というものもありました。続けられるダウンタイムに収めることも、回数を重ねるうえで重要な要素です。
半年間の標準的なスケジュール例

当院では、初回のカウンセリングで肌診断機による撮影を行い、クレーターのタイプ・色味・新しいニキビの有無を確認したうえで、半年間の治療計画を立てます。
最初の1〜2回は、肌全体にトライフィルでCO2と薬剤を入れ、ポテンツァの高周波で肌を柔らかくする「土台づくり」が中心です。この段階で肌のハリ・ツヤや毛穴が変わり、クレーターの影が目立ちにくくなります。3回目以降は、浅くなったクレーターや残った部分的な凹み(こめかみ・頬のアイスピック型など)に、キュアジェットとポテンツァで仕上げをしていきます。
5〜6回目で1クールの目安となり、その後は月1回程度のメンテナンス(ハイドラジェントル・エレクトロポレーション・必要に応じたポテンツァなど)に移行します。治療が終わっても老化は進むため、新しいニキビを跡にしない習慣とメンテナンスを続けることをおすすめしています。
Dr.世良
【治療内容】ハイドラジェントル+トライフィル×ポテンツァ+メソナJ
施術医:世良 融子(SERA BEAUTY CLINIC 院長)
@sera_beauty_clinic @dr.sera_y
症例の詳細:肌全体がクレーターでゴワついていた方。まずトライフィル×ポテンツァで肌を柔らかくし肌質が改善。部分的なクレーターは今後キュアジェット×ポテンツァ予定。
Dr.世良
【治療内容】トライフィル×ポテンツァ2回+キュアジェット×ポテンツァ1回
施術医:世良 融子(SERA BEAUTY CLINIC 院長)
@sera_beauty_clinic @dr.sera_y
症例の詳細:長年のニキビ跡。3機器を組み合わせて最短で改善を目指した症例。
間隔が空くと結果が出にくい理由

「1回治療して3ヶ月空き、また4ヶ月空いて、良くなっていないと言われる」というケースを院長・世良は何度も見てきました。治療の効果は、前回の施術で柔らかくなった肌に次の治療を重ねることで積み上がります。間隔が空きすぎると、せっかく動き出した再生のサイクルがリセットに近い状態になり、同じ回数・同じ費用をかけても結果が大きく変わってしまいます。
お仕事の都合で1ヶ月半〜2ヶ月になることはありますが、できる限り1〜1ヶ月半に1回のペースを守ることが、最短で結果を出す近道です。院長は「ダラダラ続けるより、決めた期間にギュッと濃密に行うほうが効率が良い」と話しています。
短期間で結果を出したい場合の組み方

「半年後に結婚式がある」「就職活動の写真撮影までに」など、目標となる日がある場合は、そこから逆算して計画を立てます。目標日の直前はダウンタイムのある治療を避け、セラピールやエレクトロポレーション、ポテンツァの針のないチップ(ダイヤモンド・DDR)など、直後からツヤや引き締まりが出る施術で仕上げます。
お仕事でなかなか休みが取れない方は、お盆・年末年始・ゴールデンウィークなどまとまった休みに、トライフィル・キュアジェット・ポテンツァを同日に行う方法もあります。院長によれば、3つを同日に行う治療は「癒着した組織を針・CO2・ジェットの力で剥離し、薬剤も複数の方向から入り、熱も加わるため成績が良い」一方、ダウンタイムと費用は大きくなります。
海外在住などで年に数回しか来院できない方にも、来院時に複合治療をまとめて行い、その間はホームケアと内服で肌を支える計画をご提案しています。
Dr.世良
【治療内容】トライフィル×キュアジェット×ポテンツァ(同日)
施術医:世良 融子(SERA BEAUTY CLINIC 院長)
@sera_beauty_clinic @dr.sera_y
症例の詳細:「1度で最大限に効果が欲しい」希望で3機器を同日施行。1回の経過で肌が滑らかに。
院長がこのテーマを動画で解説しています。
期間を短縮するために毎日できること

治療の間の1ヶ月は、肌が再生している期間そのものです。その間に日焼けをすれば色素沈着になり、メイク汚れや酸化した皮脂が毛穴に残れば再生の邪魔になります。逆に、指示されたスキンケアと内服を毎日続け、食事・睡眠・運動を整えることで、同じ回数でも結果の出方が変わります。
院長・世良は「クリニックの施術は1回10万円、20万円とかかることもあるが、ホームケアは数千円。コストパフォーマンスはホームケアのほうが圧倒的に良いのだから、必ずやってほしい」と話しています。
また、治療中に新しいニキビができたら自分で潰さず、クリニックで圧出してもらうこと。新しい跡をつくらないことが、治療期間を延ばさない最大のポイントです。
よくある質問
Q. 1回だけ受けても効果はありますか?
A. 1回でも肌のハリ・ツヤや赤みに変化を感じる方はいますが、クレーターの改善には回数を重ねる必要があります。月1回×4〜5回を目安にお考えください。
Q. 治療をやめると元に戻りますか?
A. 治療で改善したクレーターが元に戻ることはありません。ただし老化は進むため、毛穴や新しいニキビなど別の悩みが出てくることはあります。月1回程度のメンテナンスをおすすめしています。
Q. 2ヶ月に1回しか通えません。意味はありますか?
A. 1〜1ヶ月半に1回が理想ですが、2ヶ月に1回でも継続する意味はあります。間隔が空く分、ホームケアと内服で肌を支えることが大切です。
まとめ
- ニキビ跡治療の目安は月1回×4〜5回、半年以内。肌の再生サイクルに合わせて積み上げる治療
- 治療ごとに回数・ダウンタイムは異なり、ポテンツァの併用でダウンタイムを短くして「続けられる」設計にしている
- 間隔が空きすぎると同じ回数でも結果が出にくい。1〜1ヶ月半に1回を守る
- イベントや休みに合わせた組み方も可能。毎日のホームケアが期間を左右する
SERA BEAUTY CLINICでは、初回カウンセリングで半年間の治療計画を一緒に立てています。「いつまでに、どこまで」を明確にしたい方は、まずはご相談ください。
この記事の監修
SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション
※ニキビ跡治療は自由診療(保険適用外)です。本記事で紹介する機器・医薬品には、国内で未承認のものが含まれる場合があります。効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。