ポテンツァプライムのブーストモードとは(イメージ)

ポテンツァプライムのブーストモード(Boost Mode)は、針の出し入れを複数回行って薬剤の通り道を増やす機能です。 当院の施術ページでは、Boost Modeによって薬剤がムラなく浸透しやすいと紹介しています。 ただし、結果は機能だけで決まるわけではなく、チップ・針の深さ・薬剤の種類と量の組み合わせによって変わります。 この記事では、プライムで薬剤導入の何が変わったのかと、当院での薬剤の選び方を解説します。

ポテンツァプライムの施術内容・チップ・回数の目安は、ポテンツァプライム(恵比寿)の施術ページでご確認いただけます。

目次

  1. ポテンツァのドラッグデリバリーをおさらい
  2. ポテンツァプライムのブーストモード(Boost Mode)とは
  3. 絶縁チップと非絶縁チップ:薬剤導入との関係
  4. 当院で選べる薬剤と、目指す変化
  5. 院長の考え方:薬剤は毎回、肌状態を見て決める
  6. ダウンタイム・リスクと副作用
  7. 従来のポテンツァとプライムはどう選ぶ?
  8. よくある質問
  9. まとめ

ポテンツァのドラッグデリバリーをおさらい

ポテンツァは、極細の針を刺して針先から高周波(RF:熱エネルギー)を真皮に届ける「マイクロニードルRF」です。 針を刺すと肌に微細な穴ができるため、その穴を通して薬剤を肌の内側に届ける使い方があります。 これを「ドラッグデリバリー(薬剤導入)」と呼びます。

熱で真皮に働きかけることと、薬剤を届けることを1回の施術で組み合わせられるのが、ポテンツァの特徴です。院長・世良も、肌を美しくするための治療としてこの組み合わせを挙げています。

世良
ポテンツァでしっかり真皮層に熱を加えてお薬を導入して肌を育てていく治療が好きですね。

ドラッグデリバリーの基本的なしくみはポテンツァのドラッグデリバリーとはで詳しく解説しています。 本記事では、ポテンツァプライムで加わった機能と、薬剤の選び方に絞ってご紹介します。

ポテンツァプライムのブーストモード(Boost Mode)とは

Boost Modeのイメージ
図:Boost Modeのイメージ

針の出し入れを複数回行う機能

従来のポテンツァで薬剤導入に使われるポンピングチップは、針を刺す動きと同時に薬剤を押し込むしくみです。 1ショットにつき1回の針の出し入れ(1ストローク)が基本でした。

ポテンツァプライムのBoost Modeは、1ショットの中で針の出し入れを複数回行い、薬剤の通り道(針穴)を増やす機能です。 通り道が増えることで、薬剤が肌に行き渡りやすくなると考えられています。 当院の施術ページでは「Boost Mode搭載で薬剤がムラなく浸透しやすい」と記載しています。

※導入効率の倍率など、メーカー資料の数値は本記事では記載していません。浸透の程度には個人差があります。

従来のポンピングとの違い

項目従来のポンピングポテンツァプライムのBoost Mode
1ショットの針の動き1回刺して抜く(1ストローク)複数回出し入れする
薬剤の通り道1ショットにつき針の本数分出し入れの回数に応じて増える
ねらい針穴から薬剤を押し込む通り道を増やし、ムラなく行き渡りやすくする
結果を左右するものチップ・深さ・出力・薬剤同左(機能だけで結果が決まるわけではない)

Boost Modeが向いているケース

Boost Modeは、薬剤を肌に届けることを重視したい場合に検討する機能です。 たとえば、肌のハリ・ツヤを目指したい方、ニキビ跡治療で肌の土台を整えたい方などです。 一方で、すべての施術にBoost Modeや薬剤が必要なわけではありません。 院長は、ポテンツァプライムのチップの違いを説明する中で、お薬導入のチップが向く人とそうでない人を次のように分けています。

世良
なんだか肌が元気がなくてくすみが多い、なんか栄養が足りてないっていう人はお薬導入のチップもいいと思うんですけれども、ツヤ出したいっていう人は薬はなくても大丈夫です。

院長は、お薬がすべての方によいわけではなく、予算や肌質によっても変わると話しています。Boost Modeを使うか、薬剤を入れるかどうかも含めて、肌状態を診察して決めます。

絶縁チップと非絶縁チップ:薬剤導入との関係

ポテンツァのチップは、針のどこから熱(RF)が出るかによって大きく2種類に分かれます。 当院の施術ページでも、この2種類を悩みに応じて使い分けると記載しています。

項目絶縁チップ非絶縁チップ
熱が出る場所針先だけ針全体
熱の届き方狙った深さにピンポイント針が通る層全体に広く
表面への熱表皮側への熱を抑えやすい表皮に近い層にも熱が入る
薬剤導入との関係主に熱による治療が中心針全体からRFを出しつつ薬剤導入する設計のチップがある

一般に公開されている情報では、ポテンツァプライムには非絶縁のドラッグデリバリーチップ(例:PMP-25N)があり、針全体からRFを出しながら薬剤導入を行えるとされています。

院長は、プライムで加わった針全体から熱が出るチップ(動画では「Nチップ」と紹介)について、熱による引き締めと薬剤導入を1本で行える点に注目していると話しています。

世良
個人的にはそのXチップよりはNチップのほうが気になってて、Nチップでギュッと引き締まりますし、かつお薬も導入できる。

どのチップで、どの深さに熱と薬剤を届けるかは、悩みと肌状態に合わせて選びます。

チップの種類全体はポテンツァのチップの種類で解説しています。

当院で選べる薬剤と、目指す変化

当院のポテンツァでは、料金表に記載のある以下の薬剤から選択します。 各薬剤の詳しい特徴は、それぞれの解説記事をご覧ください。

薬剤詳しい記事
マックームマックームとは
エクソソーム―
ジュベルックジュベルックのメリット
リジュラン―
ボトックス―

どの薬剤が合うかは、肌状態や目指す変化によって異なります。効果には個人差があります。 未承認の医薬品・医療機器については記事末尾の注記をご確認ください。

院長の考え方:薬剤は毎回、肌状態を見て決める

薬剤は「固定」ではない

当院では、薬剤をあらかじめ決めたセットで使うのではなく、来院ごとの肌状態を院長が診察して選びます。 院長は、ニキビ・ニキビ跡の治療でポテンツァなどと組み合わせて導入する薬剤について、次のように話しています。

世良
薬剤、導入する薬剤は毎回私が決めています。マックームにするか、ジュベルックにするか、リジュランにするか、エクソソームにするか、全部ね変えてます。

同じ方でも、前回の施術からの肌の変化、乾燥やくすみの程度、季節などによって、合う薬剤は変わります。 前回の出力や薬剤でどう反応したかを確認し、次の施術のプランに生かしていくことが大切だと院長は考えています。

薬剤は「入っているか」だけでなく、量・深さ・入れ方で変わる

薬剤導入というと「どの薬剤を使うか」に目が向きがちです。 しかし実際には、どのくらいの量・濃度で、どの深さに、どのように届けるかによって結果は変わると考えられています。 同じ「薬剤導入」という名前でも、量や入れ方は施術ごとに異なります。 カウンセリングでは、薬剤名だけでなく、どのように導入するのかも医師に確認してみてください。

薬剤がきちんと届いているかどうかは、見た目だけではわかりません。院長は、針や薬剤が肌にしっかり入っているかを、電気抵抗値(インピーダンス:電気の通りにくさ)で確認する大切さを話しています。

世良
インピーダンスっていうのが浅いと、しっかり薬液も入ってこないし、針でちゃんと熱も入らないし、大事なのはしっかりと入り込むこと。針も薬剤も。

当院では、施術前に塗布剤を使って抵抗値を下げ、針と薬剤が入りやすい状態を整える工夫をしています。

塗布剤と導入薬剤を分けて考える

当院では、施術前に肌に塗る塗布剤と、針穴から届ける導入薬剤を分けて考えています。

また、ポテンツァの前にハイドラジェントル・セラピールなどで毛穴を洗浄し、後にエレクトロポレーション(メソナJ)を同日に行うことがあります。 毛穴の汚れを落としてから針を刺し、最後に美容成分を電気の力で届けることで、肌の状態を整えることを目指します。院長は、この同日の流れをヘアサロンにたとえて説明しています。

世良
シャンプーがピーリング、カットがポテンツァ、トリートメントがエレクトロポレーション。

薬剤導入の前後のケアも含めて、1回の施術を組み立てています。

ダウンタイム・リスクと副作用

ポテンツァプライムの施術後には、次のような反応が出ることがあります。

  • 赤み・腫れ・熱感・ひりつき
  • 内出血・かさぶた
  • ざらつき・皮むけ
  • 色素沈着
  • 一時的なニキビ

プライムで薬剤導入を行う場合も、針と熱による反応は避けられません。院長は、自身やスタッフがポテンツァプライムを受けた感想として、痛みとダウンタイムについて率直に話しています。

世良
ただしやっぱ痛いのと、ダウンタイムがいつもより長いぐらいかな

院長は、前述の針全体から熱が出るチップ(Nチップ)はその分痛みが出やすいとも話しています。痛みやダウンタイムの出方はチップや設定によって異なり、個人差があります。

当院では施術時に麻酔クリームを使用します。

薬剤を導入する場合は、薬剤の種類によって、腫れ・内出血・赤みが出やすくなったり、まれにしこりやアレルギー反応が起こったりする可能性が一般的に指摘されています。

多くは時間とともに落ち着くことが期待できますが、経過には個人差があります。 赤みや腫れが長引く場合、強い痛みや発熱がある場合は、我慢せずクリニック(03-5422-3607)へご連絡ください。 経過の詳細はポテンツァのダウンタイム、ポテンツァ後の赤みはいつまでで解説しています。

従来のポテンツァとプライムはどう選ぶ?

薬剤導入の観点では、Boost Modeを使いたいかどうかが一つの判断材料になります。 ただし、機器の選択はチップの種類や悩み全体を含めて考える必要があります。院長も、肝斑・毛穴・ニキビ跡など目的に合わせてチップを変えていくと話しています。

機器全体の違いはポテンツァとポテンツァプライムの違いで比較しています。 施術回数の目安はポテンツァの回数・間隔をご覧ください。 当院の施術ページでは、4〜6週間に1回を3〜5回、肝斑・ニキビ痕は5〜10回を目安としています(個人差があります)。

よくある質問

ブーストモードを使えば、薬剤の効果は高まりますか?

Boost Modeは針の出し入れを複数回行い、薬剤の通り道を増やす機能です。薬剤がムラなく浸透しやすくなることが期待されます。 ただし結果は、チップ・針の深さ・薬剤の種類と量など複数の要素で変わり、個人差があります。

薬剤は自分で選べますか?

ご希望はカウンセリングでお伺いします。 そのうえで、院長が来院ごとの肌状態を診察し、薬剤を使うかどうか、どの薬剤を使うかをご提案します。

マックームとジュベルックはどちらがよいですか?

どちらがよいかは、肌状態や目指す変化によって異なります。 それぞれの特徴はマックームとは、ジュベルックのメリットをご覧ください。

薬剤なしでポテンツァプライムを受けることはできますか?

肌状態や目的によっては、薬剤を使わずに施術することもあります。 院長は、ツヤを出したい方には薬剤がなくても大丈夫な場合があると話しています。

毎回同じ薬剤を使うのですか?

当院では、来院ごとの肌状態を見て薬剤を選びます。前回と異なる薬剤をご提案することもあります。

まとめ

  • ポテンツァプライムのBoost Modeは、針の出し入れを複数回行い、薬剤の通り道を増やす機能です
  • 非絶縁チップ(針全体から熱)と絶縁チップ(針先に熱)は、熱の届き方と薬剤導入との関係が異なります
  • 当院ではマックーム・エクソソーム・ジュベルック・リジュラン・ボトックスから、来院ごとの肌状態を見て選びます
  • 薬剤は「入っているか」だけでなく、量・深さ・入れ方で変わります。カウンセリングで導入方法も医師に確認しましょう

すべての患者様を院長が診察し、チップ・出力・針の深さ・薬剤を一人ひとりに設計します(照射は看護師が担当します)。 ポテンツァプライムの詳細はポテンツァプライム施術ページ、料金は診療メニュー&料金ページをご確認ください。従来機を含むポテンツァ全般はポテンツァ(恵比寿)の施術ページをご覧ください。 ご予約はWEB予約・公式LINE・お電話(03-5422-3607)から承っています。

この記事の監修

SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション

【自由診療・未承認医療機器等について】
・当院の治療は保険適用外の自由診療です。
・本記事で紹介したポテンツァプライム(POTENZA PRIME)など、ポテンツァによる治療で用いる医薬品・医療機器は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。
・本記事で紹介する機器・医薬品には、ほかにも国内で未承認のものが含まれる場合があります。
・効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。

関連ページ