「クレーターを自力で治す方法」を検索すると、化粧品、サプリ、セルフダーマペン、マッサージなど、さまざまな情報が出てきます。しかし、院長・世良がはっきりお伝えしているのは、凹んでしまったクレーターは、ホームケアでは持ち上がらないということです。

一方で、「自宅でできることは何もない」わけでもありません。赤みや色素沈着はホームケアで改善を目指せますし、クレーター治療の結果を左右するのは毎日の自宅ケアです。この記事では、自力でできること・できないこと・やってはいけないことを整理します。

目次

  1. 結論:クレーターはホームケアでは治らない。色味は薄くできる
  2. 自力で改善を目指せる「色味のニキビ跡」のホームケア
  3. クレーターを「悪化させない」「目立たせない」ためにできること
  4. やってはいけない「自力ケア」
  5. 「自力で治そう」として遠回りした院長自身の経験
  6. 自宅ケアとクリニック治療の正しい役割分担

結論:クレーターはホームケアでは治らない。色味は薄くできる

ニキビ跡のタイプ別・ホームケアでできること
図1:ニキビ跡のタイプ別・ホームケアでできること

ニキビ跡は、赤み・茶色い色素沈着・クレーターに分けられます。赤みや薄い色素沈着は、肌のターンオーバーとともに薄くなることがあり、適切なホームケアで改善を早めることができます。

しかしクレーターは、ニキビの強い炎症で真皮が壊れ、線維化した組織が皮膚を引っ張っている状態です。凹んだ部分を持ち上げるには、皮下の癒着を剥がし、薬剤や熱で組織をつくり直す必要があり、これは化粧品やサプリではできません。院長・世良は「おうちのケアで凹んだものが埋まるとしたら、それは怖いこと(危ないこと)」と話しています。

したがって、クレーターに対するホームケアの役割は「治す」ことではなく、「クリニックでの治療の土台を整え、結果を最大化する」ことにあります。

院長がこのテーマを動画で解説しています。

自力で改善を目指せる「色味のニキビ跡」のホームケア

色素沈着に有効とされる成分と使い方
図2:色素沈着に有効とされる成分と使い方

茶色い色素沈着(炎症後色素沈着・PIH)は、肌がニキビの炎症から自分を守ろうとしてつくったメラニンが残ったものです。できてから3ヶ月以内で色が薄いものは、ターンオーバーで徐々に改善していくため、ホームケアで十分に対応できます。

有効成分は、ビタミンC、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、レチノール、アゼライン酸など。内服ではビタミンCとトラネキサム酸を3ヶ月ほど続けるだけでも変化が出ます。ただし、トラネキサム酸は喫煙者、ピルを服用中の方、血栓症の既往がある方は必ず医師に相談してください。

一方、半年以上残っている濃い色素沈着や、数が多いものは放置するとほぼ残ります。こうした中等度以上の色味は、ピーリング、エレクトロポレーション、ポテンツァなど、クリニックでターンオーバーを促す治療を組み合わせたほうが早く改善します。

院長がこのテーマを動画で解説しています。

クレーターを「悪化させない」「目立たせない」ためにできること

クレーター治療の土台づくりとして自宅でできること
図3:クレーター治療の土台づくりとして自宅でできること

クレーターそのものは自宅で治せませんが、「これ以上悪化させない」「目立たせない」ためにできることは多くあります。最も重要なのは、新しいニキビをつくらず、できたニキビを跡にしないことです。

また、ビタミンCやPN製剤(ポリヌクレオチド)などのホームケアで肌のハリや毛穴が整うと、クレーターの影が目立ちにくくなり、「薄くなった」と感じることはあります。院長はこれを「クリニックで針を刺して薬剤を入れる治療の土台を整えるのがホームケア」と位置づけています。

さらに、生野菜を1日800g、たんぱく質、水分をしっかり摂り、睡眠と運動で代謝を上げることは、治療の効果を左右します。院長は「美容クリニックはあくまで補助。食事・睡眠・運動をオールマイティーに整えてこそ」と話しています。

院長のInstagramでも解説しています:ニキビ痕治療=クレーター改善だけ、と思っていませんか?

やってはいけない「自力ケア」

クレーターを悪化させる自己流ケア
図4:クレーターを悪化させる自己流ケア

最も多い失敗が、ニキビを自分で潰すことです。どんなに手を洗っても雑菌はおり、周囲の皮膚を押しつぶす刺激で炎症が広がり、色素沈着やクレーターになるリスクが高まります。ニキビはクリニックで清潔な針(18G)と圧出器を使って処置すれば、治りも早く跡にもなりにくくなります。

セルフダーマペンや美顔ローラーなど「肌を擦る」行為も要注意です。院長・世良は、ダーマペンを繰り返した方の頬が色素沈着で黒くなっている例を多く見ており、「擦る行為そのものが色素沈着に導く」と話しています。クリニックでも当院がダーマペンを導入していないのはこのためです。

また、膿をもったニキビにニキビパッチで蓋をしても、中の膿が深い層に広がってしまうだけで治りません(圧出後の保護には有効です)。「毛穴が開いて皮脂の多い肌にワセリンを塗る」といった保湿の間違いも、皮脂が酸化して逆効果になります。

そして、イソトレチノインなどの薬を個人輸入で自己判断で飲むのは非常に危険です。肝機能・脂質・電解質への影響や催奇形性があり、必ず医師の血液検査と診察のもとで使う薬です。

院長がこのテーマを動画で解説しています。

「自力で治そう」として遠回りした院長自身の経験

院長・世良のニキビ跡遍歴(約20年)
図5:院長・世良のニキビ跡遍歴(約20年)

院長・世良は、中学1年生の頃からニキビに悩み、ドラッグストアの塗り薬、メンソレータム系の洗顔料、雑誌の裏に載っていた通販化粧品など、自力でできることをすべて試しました。しかし改善しないまま跡が残り、大学生になってからはピーリングや皮膚科の外用薬も「効いているのか分からない」状態だったといいます。

医師になり、自分の肌でCO2フラクショナル、ダーマペン、サブシジョンなどを受けた経験から、「自力で、あるいは中途半端な治療を転々として遠回りするより、信頼できる医師のもとで正しい方向に治療したほうが、時間もお金も結果的に無駄にならない」と考えるようになりました。

ニキビ跡は、年齢を重ねるほど肌の代謝が落ちて治りにくくなります。「今が一番若い」うちに、正しい選択肢を知ることが大切です。

自宅ケアとクリニック治療の正しい役割分担

ホームケアとクリニックの役割
図6:ホームケアとクリニックの役割

クレーターを治すには、クリニックでの治療が必要です。しかし、治療の間の1ヶ月は肌が再生している期間であり、その間に日焼けをしたり、メイク汚れや酸化した皮脂が残っていたりすると、結果は出にくくなります。逆に、毎日のホームケアと生活習慣を徹底している方は、肌を見ればすぐに分かるほど結果が違います。

当院では、カウンセリングで現在お使いのスキンケア(写真でも構いません)と内服薬を確認し、肌質に合ったホームケアをお伝えしています。「自力でどうにかしたい」という気持ちは、治療の結果を左右する大切な力です。その力を、正しい方向に使ってください。

SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良融子Dr.世良
ニキビができやすい肌の肌質改善
ニキビ
ニキビ跡 症例 セラビ式ニキビ治療(ハイドラジェントル等) 治療前と治療後
治療前 → 治療後|ニキビができやすく毛穴も開いていた肌→セラビ式ニキビ治療で肌質改善
【リスク・副作用】赤み・腫れ・熱感・内出血・かさぶた・色素沈着・乾燥など(施術により異なる)
【治療内容】セラビ式ニキビ治療(ハイドラジェントル等)
施術医:世良 融子(SERA BEAUTY CLINIC 院長)
@sera_beauty_clinic @dr.sera_y

症例の詳細:ホームケアも徹底した症例。

よくある質問

Q. 化粧品でクレーターは消えますか?

A. 凹んだクレーターを化粧品で持ち上げることはできません。ハリや毛穴が整って目立ちにくくなることはありますが、凹みの改善にはクリニックでの治療が必要です。

Q. セルフダーマペンは効果がありますか?

A. おすすめしません。擦る行為による色素沈着や感染のリスクがあり、当院ではクリニック用のダーマペンも導入していません。

Q. 色素沈着はどれくらいでホームケアで消えますか?

A. 薄い・できて3ヶ月以内のものは3〜6ヶ月を目安に改善が期待できます。半年以上残る濃いものは、クリニックでの治療を併用したほうが早く改善します。

Q. ニキビができたら自分で潰してもいいですか?

A. 自分で潰すと色素沈着やクレーターになるリスクが高まります。1個でもクリニックで圧出することをおすすめしています。

まとめ

  • 凹んだクレーターはホームケアでは持ち上がらない。クリニックでの治療が必要
  • 赤み・薄い色素沈着は、ビタミンC・トラネキサム酸・レチノールなどのホームケアと紫外線対策で改善を目指せる
  • ホームケアの役割は「治す」より「悪化させない・土台を整える・治療の結果を最大化する」
  • 潰す・擦る・セルフダーマペン・個人輸入薬の自己判断は悪化の原因

SERA BEAUTY CLINICでは、肌診断とカウンセリングをもとに、クリニックでの治療と自宅でのケアの両方を設計しています。「自力で頑張ってきたが変わらない」という方は、一度ご相談ください。

この記事の監修

SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション

※ニキビ跡治療は自由診療(保険適用外)です。本記事で紹介する機器・医薬品には、国内で未承認のものが含まれる場合があります。効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。

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