
ポテンツァの痛みは、針が刺さるチクッとした感覚と、高周波(RF)の熱による「じんわり熱い」感覚が合わさったものです。感じ方は、チップの種類・針の深さ・出力・部位によって大きく変わります。当院では麻酔クリームを使い、肌の状態に合わせて設定を調整します。針のないチップのように、温かさを感じる程度の施術もあります。
この記事は、ポテンツァを受けたいけれど痛みが心配な方に向けたものです。痛みの正体と、痛みを抑えるための方法をまとめました。ポテンツァプライムの施術内容はポテンツァプライム(恵比寿)の施術ページをご覧ください。ポテンツァ全般(従来機を含む)の治療内容は恵比寿のポテンツァ施術ページでご紹介しています。
目次
- ポテンツァの痛みの正体は「針」と「RFの熱」
- 「ポテンツァ=痛い」とは限らない:チップと施術内容で痛みは変わる
- 出力は高いほどよい?痛みと効果の関係
- ポテンツァで使う麻酔の種類
- トライフィルとポテンツァを併用すると痛みは強くなる
- ポテンツァプライムの痛みは?
- 痛みを抑えるための準備と当日の流れ
- 施術後の痛み(ひりつき・熱感)の目安
- ポテンツァのリスク・副作用
- よくある質問
- まとめ
ポテンツァの痛みの正体は「針」と「RFの熱」

ポテンツァは、極細の針を皮膚に刺し、針から高周波(RF:ラジオ波)の熱を加える治療です。痛みの原因は、大きく2つに分けられます。
| 痛みの原因 | 感じ方の例 | 強くなりやすい条件 |
|---|---|---|
| 針の刺入 | チクッ、ザクッとした刺激 | 針が長い(深い)、皮膚が薄い部位 |
| RFの熱 | じんわり熱い、ピリッとする | 出力が高い、熱が針全体から出るチップ |
針は0.5mm・0.75mm・1.0mmなど、悩みに合わせて長さを選びます(当院施術ページ記載のXチップの例)。深いほど真皮(肌の弾力を支える層)にしっかり届きますが、刺激も感じやすくなります。
熱の出方もチップによって違います。針先だけから熱が出る「絶縁チップ」と、針全体から熱が出る「非絶縁チップ」があります。一般に、熱が出る範囲が広いほど、熱さを感じやすい傾向があります。ポテンツァプライムで使える、針全体から熱が出るチップ(院長は動画で「Nチップ」と紹介しています)について、院長自身も痛みが出やすい点を率直に話しています。
どのチップを使うかは、改善したい悩みと痛みの感じ方の両方をふまえて診察で決めます。
痛みを感じやすい部位
痛みの感じ方には個人差がありますが、一般的に次の部位は痛みを感じやすいといわれます。
- 骨に近い部位:おでこ、こめかみ、頬骨の上、あご先、フェイスライン
- 皮膚が薄い部位:目の周り、こめかみ
- 神経が多い部位:口の周り、鼻の下、小鼻のまわり
一方、頬の中央など脂肪や厚みのある部位は、比較的痛みを感じにくいといわれます。部位によって熱の入れ方を変えることで、痛みと効果のバランスを調整します。
「ポテンツァ=痛い」とは限らない:チップと施術内容で痛みは変わる
「ポテンツァは痛すぎる」という声を見かけることがあります。一方で「思ったより痛くなかった」という感想もあります。この差の大きな理由は、チップと施術内容の違いです。「ポテンツァは痛い」というイメージについて、院長・世良はポテンツァの解説動画でこう話しています。
同じ動画で院長は、針のあるチップでも打ち方によって痛みを抑えられると続けています。痛みの強さは「ポテンツァかどうか」ではなく、どのチップをどう使うかで変わります。
針のないダイヤモンドチップは「温かい」程度
たるみや引き締めに使う「ダイヤモンドチップ」は、針がないチップです。肌の表面からRFの熱を加えます。針を刺さないため、チクッとした痛みはありません。口横のもたつきにダイヤモンドチップとDDRチップを使う場合の感覚を、院長は次のように話しています。
針を刺さないぶん、感じるのは主に熱による温かさです。ただし、熱の感じ方には個人差があります。
痛みの強さを左右する主な要素
| 要素 | 痛みへの影響 |
|---|---|
| チップの種類 | 針あり/針なし、絶縁/非絶縁で感じ方が変わる |
| 針の深さ | 深いほど刺激を感じやすい |
| 出力(RFの強さ) | 高いほど熱さを感じやすい |
| ショット数・重ね打ち | 同じ部位に重ねるほど熱がこもりやすい |
| 部位 | 骨の近く・口周り・目周りは感じやすい |
| 併用する施術 | トライフィルなどを同日に行うと痛みが強くなる |
同じ「ポテンツァ」でも、チップ・針の深さ・出力・薬剤・ショット数で施術内容は変わります。痛みが心配な方は、カウンセリングでどの設定で行うかを医師に確認してください。チップの種類についてはポテンツァのチップの種類で詳しく解説しています。
出力は高いほどよい?痛みと効果の関係
「痛いほど効く」「出力が高いほど効果が出る」と考える方もいます。しかし、出力は高ければよいというものではありません。
院長・世良は、高周波で熱を加える目的は肌の真皮層を整えることであり、強すぎる熱を加えると肌が焦げてしまうと話しています。そのうえで、ちょうどよい熱の加え方を、お肉の焼き方にたとえています。
強い熱を一気に加えるより、肌の状態に合わせて適度な熱を届けることが大切だという考え方です。さらに当院では、同じ顔の中でも部位ごとに熱の入れ方を変えています。院長は症例の解説の中で、次のように話しています。
出力が強すぎると、痛みが増えるだけでなく、赤みが長引く・色素沈着が起きるといったリスクも高まるおそれがあります。特に肝斑がある方は、強い刺激で悪化することがあります。出力は「強くするほどよい」ものではなく、肌の状態・部位・悩みに合わせて調整するものです。
当院では、すべての患者様を院長が診察し、チップ・出力・針の深さ・薬剤を一人ひとりに設計します。施術は看護師が担当します。施術中に痛みが強いときは、我慢しすぎず、遠慮なくお伝えください。
ポテンツァで使う麻酔の種類
美容医療で使われる麻酔には、主に次の種類があります。
| 麻酔の種類 | 方法 | 特徴 |
|---|---|---|
| 表面麻酔(麻酔クリーム) | 施術前に肌に塗って時間をおく | 針の刺激をやわらげる。ポテンツァで一般的 |
| 笑気麻酔 | 鼻から笑気ガスを吸う | 意識はあるまま、リラックスして痛みを感じにくくする |
| ブロック麻酔 | 神経の近くに麻酔を注射する | 範囲を絞って強く効かせる。注射の痛みがある |
| 静脈麻酔 | 点滴から麻酔薬を入れる | 眠っている間に施術。施術後の休憩や付き添いが必要な場合がある |
当院のポテンツァでは麻酔クリームを使用
当院のポテンツァでは、麻酔クリーム(表面麻酔)を使用しています(施術ページ記載)。
麻酔の料金は診療メニュー&料金ページをご確認ください。
痛みの強い施術では笑気麻酔・ブロック麻酔なども
院長・世良は、トライフィル(針と炭酸ガスでクレーターの癒着をほぐすマイクロサブシジョンの治療)は痛みが強いため、当院では表面麻酔と笑気麻酔を必須にしていると話しています。ブロック麻酔や静脈麻酔で受ける方もいるそうです。
これはトライフィルについての話です。ポテンツァ単体で同じ麻酔を使うという意味ではありません。どの麻酔を使うかは、施術内容と痛みの感じ方に応じて診察でご相談ください。
トライフィルとポテンツァを併用すると痛みは強くなる
クレーター治療では、トライフィルとポテンツァの併用を提案することがあります。この場合、ポテンツァ単体よりも痛みは強くなります。
痛みが増えるのは、針と炭酸ガスで癒着をほぐすトライフィルの部分によるものです。院長・世良は、トライフィルの痛みを自身が受けてきた施術と比べて、次のように表現しています。
ここで「痛い」とされているのは、トライフィルの部分です。ポテンツァ単体の痛みとは分けて考えてください。トライフィルを併用する場合の麻酔は、前の章でご紹介したとおりです。併用治療の内容はトライフィルとポテンツァの併用で解説しています。
ポテンツァプライムの痛みは?
ポテンツァプライムには、モノポーラRF(熱が深く広く届く方式)とバイポーラRF(2点間で熱を集中させる方式)を、1ショットの中で連続して照射できる対応チップがあります。
院長・世良は、自身やスタッフがポテンツァプライムを受けた感想として、痛みについても率直に話しています。
前述のとおり、針全体から熱が出るチップなどでは熱さを感じやすいことがあります。プライムでも、チップ・出力・針の深さを肌に合わせて設定する点は従来のポテンツァと同じです。痛みが不安な方は、カウンセリングでご相談ください。プライムと従来機の違いはポテンツァとポテンツァプライムの違いをご覧ください。
痛みを抑えるための準備と当日の流れ
施術前に気をつけたいこと
痛みの感じ方は、体調によっても変わります。次のような点を意識すると、痛みを感じにくくなる場合があります。
- 前日はしっかり睡眠をとる:寝不足や疲れがあると、痛みを感じやすくなることがあります
- 体調がすぐれない日は無理をしない:発熱や体調不良があるときは、日程の変更をご相談ください
- 生理前後は敏感になりやすい:ホルモンバランスの影響で、肌が敏感になったり痛みを感じやすくなったりする方がいます。予約の時期を選べる場合は参考にしてください
- 日焼けを避ける:日焼けした肌は炎症が起きやすく、刺激を感じやすくなります
- 緊張しすぎない:不安なことは事前に質問しておくと、落ち着いて受けやすくなります
当日の流れ(目安)
| 流れ | 内容 |
|---|---|
| 1. 診察・カウンセリング | 院長が肌を診察し、チップ・出力・針の深さ・薬剤を決めます |
| 2. 洗顔・クレンジング | メイクや皮脂を落とします。毛穴洗浄を同日に行うこともあります |
| 3. 麻酔クリーム | 施術部位に塗り、時間をおきます |
| 4. 施術 | 看護師が照射します。痛みが強いときはお声がけください |
| 5. 鎮静・アフターケア | 必要に応じて、エレクトロポレーションなどで肌を整えます |
施術後の鎮静について、院長は「ポテンツァだったり熱を加える治療って刺激を加えてるものだから、ちゃんと鎮静させる」と話しています。
施術後の痛み(ひりつき・熱感)の目安
施術が終わったあとも、しばらくはひりつきや熱感が残ることがあります。日焼けをしたあとのような感覚に近いと感じる方もいます。
| 時期 | 起こりやすい症状(目安) |
|---|---|
| 施術直後〜当日 | ひりつき・熱感・赤み・腫れ |
| 翌日〜数日 | 赤み・ざらつき・かさぶた・軽いひりつき |
症状の出方は、チップ・出力・肌質によって異なります。洗顔やスキンケアがしみる場合は、こすらずやさしく行ってください。
経過の詳しい目安はポテンツァのダウンタイムで解説しています。赤みについてはポテンツァ後の赤みはいつまでもご覧ください。
ポテンツァのリスク・副作用
ポテンツァは針と熱を使う治療のため、痛み以外にも次のような症状が出ることがあります。
- 赤み・腫れ・熱感
- 内出血
- かさぶた・ざらつき
- ひりつき
- 色素沈着
- 一時的なニキビ
麻酔クリームでも、まれに赤みやかゆみなどが出ることがあります。症状が長引く場合や、強い痛み・発熱がある場合は、当院までご連絡ください。
よくある質問
ポテンツァは痛すぎると聞きました。本当ですか?
痛みの感じ方は、チップ・針の深さ・出力・部位によって大きく変わります。針のないチップのように温かさを感じる程度のものもあります。当院では麻酔クリームを使い、肌に合わせて設定を調整します。痛みが強いときは、施術中でもお声がけください。
痛くないポテンツァはありますか?
たるみ・引き締めに使うダイヤモンドチップは針がないため、チクッとした痛みはありません。院長は「全然痛くないチップもある」と話しています。ただし、目的によって適したチップは異なるため、悩みに合わせて診察でご提案します。
麻酔はどんな種類がありますか?
当院のポテンツァでは麻酔クリームを使用しています。笑気麻酔など他の麻酔を選べるかどうか、料金や所要時間は、ご予約時またはカウンセリングでご確認ください。
麻酔クリームを塗れば、まったく痛くありませんか?
麻酔クリームは針の刺激をやわらげますが、痛みが完全になくなるわけではありません。熱さやチクッとした感覚が残ることがあります。感じ方には個人差があります。
痛いほうが効果は高いですか?
痛みの強さと効果は、必ずしも比例しません。出力は高ければよいものではなく、肌の状態や部位に合わせて調整するものです。強すぎる刺激は、赤みや色素沈着のリスクを高めるおそれがあります。
施術後はいつまで痛みますか?
施術当日はひりつきや熱感が出やすく、数日かけて落ち着いていくことが多いです。個人差があります。強い痛みが続く場合や発熱がある場合は、当院までご連絡ください。
まとめ
- ポテンツァの痛みは、針の刺入とRFの熱によるもの。骨の近く・口周り・目周りは感じやすい傾向があります
- チップ・針の深さ・出力・部位で痛みは大きく変わります。針のないダイヤモンドチップは温かさを感じる程度です
- 出力は高ければよいものではなく、肌状態に合わせて調整するものです
- 当院のポテンツァでは麻酔クリームを使用します。トライフィルを併用する場合は痛みが強くなります
- 睡眠・体調・生理周期なども痛みの感じ方に影響します。不安なことは事前にご相談ください
痛みが不安な方も、まずはカウンセリングでご相談ください。ポテンツァプライムの詳細・ご予約はポテンツァプライムの施術ページをご覧ください。料金は診療メニュー&料金ページをご確認ください。
この記事の監修
SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション
・当院の治療は保険適用外の自由診療です。
・本記事で紹介したポテンツァプライム(POTENZA PRIME)など、ポテンツァによる治療で用いる医薬品・医療機器は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。
・本記事で紹介する機器・医薬品には、ほかにも国内で未承認のものが含まれる場合があります。
・効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。