
ポテンツァを受けても「効果ない」と感じる場合、多くは機器そのものではなく、悩みと施術内容の組み合わせ、回数や間隔、出力・針の深さ・薬剤の設計、施術後のケアのどこかに原因があると考えられます。 また「効果を感じにくい」ことと、色素沈着ややけどなどの「失敗(トラブル)」は別の問題です。 この記事では、この2つを分けて原因と対策を整理し、カウンセリングで確認できるチェックリストもまとめました。
当院のポテンツァプライムの施術内容は、ポテンツァプライム(恵比寿)の施術ページで詳しくご紹介しています。ポテンツァ全般(従来機を含む)の治療内容は恵比寿のポテンツァ施術ページでご紹介しています。
目次
ポテンツァは「効果ない」施術なのか
ポテンツァは、極細の針を肌に刺し、針先から高周波(RF:熱エネルギー)を真皮に届ける「マイクロニードルRF」と呼ばれる治療です。 真皮に熱が加わると、傷を治そうとする働きの中でコラーゲンの再構築が促されると考えられています。 毛穴、ニキビ跡、赤み、肝斑など幅広い悩みに使われ、針と同時に薬剤を導入する使い方もあります。
一方で、同じ「ポテンツァ」でも施術の中身は一人ひとり異なります。 チップ(針の種類)、針の深さ、出力、モノポーラ/バイポーラといった熱の入れ方、薬剤、ショット数によって、肌に起きることは大きく変わります。 院長・世良も、効果を左右するのは機器の名前ではなく、こうした設定の組み立てだと話しています。
「効果ない」と感じたときは、施術を一括りにせず、どの要素が自分の肌に合っていなかったのかを一つずつ見ていくことが大切です。
ポテンツァの効果を感じにくい7つの理由

① 悩みとチップ・施術の組み合わせが合っていない
当院のポテンツァプライムでは29種類のチップから選択できます。 針の本数・長さ・熱の出る位置がチップごとに違うため、悩みに合ったチップ選びが前提になります。
さらに、肌の状態によっては、そもそもポテンツァ以外の治療のほうが合う場合もあります。 「効果ない」と感じる前に、ポテンツァがその肌に合う治療かどうかを診察で見極めることが出発点だと、院長・世良は話しています。
診察で別の治療が合うと判断した場合は、その理由とあわせてご提案します。 チップの種類はポテンツァのチップの種類で解説しています。
② 回数・間隔が足りていない
ポテンツァは、1回で大きく変わることを前提にした施術ではありません。 真皮のコラーゲンが再構築されるには時間がかかり、一定の間隔で回数を重ねて変化を目指します。 当院の施術ページでは、4〜6週間に1回を3〜5回、肝斑・ニキビ痕は5〜10回を目安としています(個人差があります)。 1〜2回で「変わらない」と判断するのは早い場合があります。院長・世良は、変化を感じるまでの道のりを次のように話しています。
また院長は、間隔が空きすぎず、コンスタントに通うほうが効率がよいとも話しています。 回数の目安はポテンツァの回数・間隔、実感の時期はポテンツァの効果はいつからで解説しています。
③ 出力・針の深さ・薬剤の設計が肌に合っていない
出力は「強いほど効く」というものではありません。 熱が弱すぎると変化を感じにくく、強すぎると色素沈着ややけどのリスクが上がります。 「強くすればもっと効くのでは」と考えがちな点について、院長・世良は熱を加える目的から説明しています。
院長はこれをお肉の焼き方に例え、強火で焼き続けると焦げるように、肌も中火でじっくり熱を加えるイメージが大切だと話しています。
薬剤も、何を使うかだけでなく、濃度や割り方、針の深さ、入れ方で変わると院長は話しています。 さらに院長は、針や薬剤が肌にしっかり入っているかを電気抵抗値(インピーダンス:電気の通りにくさ)で確認し、塗布剤などで抵抗値を低くする工夫が効果につながると話しています。
④ 新しいニキビができ続けている
ニキビ跡の治療中に新しい炎症性ニキビができ続けると、治療した部分が整っても、新たな赤み・色素沈着・凹みが加わってしまいます。 院長・世良は、ニキビができたら早めに治すことが大切だと話しています。
ニキビとニキビ跡の両方に悩む方には、多くの場合並行して治療しています。 ただし、ニキビ跡の治療を進めても新しいニキビが次々にできる場合は、いったんニキビの治療に専念し、新しいニキビができにくくなってからニキビ跡の治療に取り組む、という順番を院長は考えています。
もう一つ見落とされやすいのが、施術前の毛穴の状態です。院長は、クレーター治療の組み合わせより先に大切なこととして、肌の汚れを取ることを挙げています。
そのため当院ではポテンツァの前にハイドラジェントルやセラピールで毛穴を洗浄し、後にエレクトロポレーション(メソナJ)を同日に行うことがあります。
⑤ ホームケア・紫外線対策が不十分
ポテンツァの後の肌は、回復の途中にあります。 この時期の紫外線や乾燥、メイクを落とさずに寝るといった習慣は、回復を妨げ、色素沈着の原因にもなります。 院長・世良は、施術後の日焼け止め・保湿・メイクを落として寝ることといった家での習慣で、肌の回復が変わると話しています。 色素沈着は紫外線で悪化することもあるため、院長は日焼け止めを毎日塗ることを強く勧めています。
⑥ クレーターの種類によってはポテンツァ単独では限界がある
ニキビ跡のクレーター(凹み)は、アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型に分けられ、混在していることも多くあります。 ポテンツァでどこまで変化を目指せて、どこからが難しいのか。院長・世良はボックスカー型を例に、次のように話しています。
院長は、ポテンツァで改善しても頭打ちになる時期があり、そこで次の一手として考えたのがトライフィルだったと話しています。 癒着(皮膚の下で組織が引きつれている状態)が強いクレーターには、トライフィルとポテンツァの併用、キュアジェットとポテンツァの併用を検討します。 詳しくはトライフィルとポテンツァの併用、クレーターの種類と治療法をご覧ください。
⑦ 期待値が「1回で劇的に」になっている
美容医療は、肌が本来持つ回復力を引き出す治療です。 食事・睡眠・スキンケアといった日々の生活と組み合わせて、少しずつ変化を目指すものと院長は考えています。 1回で劇的な変化を期待してしまう方に向けて、院長・世良は次のように話しています。
クリニックでの施術と毎日の過ごし方の両方がそろって、変化につながりやすくなります。 カウンセリングで、どのくらいの期間でどこを目指すのかを医師と共有しておくことが、「意味ない」と感じないための第一歩です。 ニキビ跡治療全般の理由はニキビ跡が治らない5つの理由で解説しています。

【回数】3回
【費用】ポテンツァ 1回132,000円/キュアジェット 1回143,000円/ハイドラジェントル 19,800円/メソナJ 1回44,000円(いずれも税込)
【主なリスク・副作用】点状出血・赤み・腫れ・熱感・内出血・かさぶた・色素沈着・乾燥・皮むけなど(個人差があります)
【診察・治療設計】院長 世良融子
@dr.sera_y(院長Instagram)の症例投稿より
※自由診療です。効果には個人差があります。
ポテンツァの「失敗」とは?主なトラブルと予防・対処
ここでいう「失敗」は、効果を感じにくいこととは別の、施術後のトラブルを指します。 頻度や程度には個人差があり、予防と早めの対応が大切です。
| トラブル | 主な原因として考えられること | 予防のポイント | 起きたときの対応 |
|---|---|---|---|
| 色素沈着 | 炎症後の紫外線、肌質、出力 | 紫外線対策・保湿、肌状態に合わせた出力設定 | 擦らずクリニックへ相談。外用・内服などを医師が判断 |
| やけど・くすみ | 肌状態に対して熱が強すぎる | 部位・肌状態に応じた出力・深さの調整 | 強い痛み・水ぶくれ・長引く赤みはすぐ連絡 |
| 感染 | 針穴からの細菌侵入、施術後の不衛生な接触 | 施術後しばらく触らない、清潔な寝具・タオル | 腫れ・熱感・膿・発熱があればすぐ連絡 |
| ニキビの一時的な増加 | 毛穴の詰まり、皮脂、施術による刺激 | 施術前の毛穴洗浄、施術後のスキンケア | 炎症が強い場合は早めに受診 |
| 肝斑の悪化 | 熱や刺激による肝斑の反応 | 診察で肝斑の有無を確認し、チップ・出力を選ぶ | 濃くなったと感じたら続ける前に相談 |
表の中でも特に多いご相談が色素沈着です。施術後の肌は炎症が起きた状態で、紫外線を浴びると色素沈着につながりやすくなります。院長・世良は、ポテンツァのように熱を加える治療と紫外線の関係を次のように話しています。
施術後しばらくは、日焼け止めや帽子・日傘などで紫外線を避けることが予防の基本です。 また、施術当日の肌状態(乾燥・日焼け・炎症)によって適切な出力は変わるため、日焼けや肌荒れがあれば施術前にお伝えください。 メイクや洗顔の再開時期は、施術後に看護師・医師からご案内します。
施術後に一時的にニキビが増えることもあります。④でふれた施術前の毛穴洗浄は、その予防にもつながります。
肝斑がある方は、熱や刺激で濃くなるリスクがあるため、肝斑向けのチップ(当院ではMLSチップ)や出力を選びます。詳しくはポテンツァで肝斑は悪化する?をご覧ください。
一般的な経過とリスク・副作用
トラブルとは別に、施術後には赤み・腫れ・熱感・ひりつき、内出血・かさぶた、ざらつき・皮むけ、色素沈着、一時的なニキビが出ることがあります。 多くは時間とともに落ち着くことが期待できますが、経過には個人差があります。 赤みや腫れが長引く場合、強い痛みや発熱がある場合は、我慢せずクリニックへご連絡ください。 経過の詳細はポテンツァのダウンタイム、ポテンツァ後の赤みはいつまで、ポテンツァ後の皮むけ・肌荒れで解説しています。
失敗しないためのカウンセリング・チェックリスト
同じ機器でも、チップ・針の深さ・出力・薬剤・ショット数で施術内容は変わります。 カウンセリングでは、次の項目を医師に確認してみてください。
| 確認したいこと | 確認のポイント |
|---|---|
| 医師が肌を診察するか | クレーターの型、赤み、肝斑の有無などを医師が診断するか |
| チップの説明があるか | どのチップを、なぜ選ぶのか |
| 出力・針の深さの説明があるか | 悩みの深さや部位に合わせてどう設定するか |
| 薬剤の説明があるか | 何を・なぜ・どう入れるのか |
| リスクの説明があるか | 色素沈着・肝斑悪化・ニキビ増加などの可能性と予防策 |
| 回数と間隔の計画があるか | 何回・どのくらいの間隔で、どこを目指すのか |
| 併用治療の提案があるか | ポテンツァ単独で足りない場合の選択肢 |
| トラブル時の連絡先があるか | 施術後に異常を感じたときの連絡先 |
当院では、すべての患者様を院長が診察し、チップ・出力・針の深さ・薬剤を一人ひとりに設計します。 施術(照射)は看護師が担当します。 施術後に気になる症状があれば、お電話(03-5422-3607)または公式LINEからご連絡ください。
よくある質問
ポテンツァは1回で効果がありますか?
1回目の後に肌のなめらかさの変化を感じる方もいますが、真皮のコラーゲン再構築には時間がかかります。 当院では4〜6週間に1回を3〜5回、肝斑・ニキビ痕は5〜10回を目安にご提案しています。効果には個人差があります。
何回受けても変化を感じない場合はどうすればよいですか?
チップ・出力・針の深さ・薬剤、間隔、ホームケア、新しいニキビの有無などを見直すことをおすすめします。 クレーターの種類によっては、トライフィルやキュアジェットとの併用を検討することもあります。
施術後に色素沈着が出たらどうすればよいですか?
擦ったり、自己判断で刺激の強い化粧品を使ったりせず、クリニックにご相談ください。 紫外線対策と保湿を続けながら、必要に応じて医師が外用・内服などを判断します。
他のクリニックでポテンツァを受けたことがありますが、相談できますか?
はい、ご相談いただけます。 これまでの施術の内容(時期・回数、わかればチップや薬剤)をお伝えいただくと、今後の計画を立てやすくなります。
まとめ
- 「効果ない」と感じる原因は、組み合わせ・回数・出力や薬剤の設計・新しいニキビ・ホームケア・クレーターの種類・期待値のどこかにあることが多いと考えられます
- 「効果を感じにくい」ことと「失敗(トラブル)」は別問題。予防と早めの相談が大切です
- 同じ機器でも、チップ・針の深さ・出力・薬剤・ショット数で施術内容は変わります。カウンセリングで設定を医師に確認しましょう
- クレーターの状態によっては、トライフィルやキュアジェットとの併用を検討します
当院のポテンツァプライムのチップ・施術の流れ・回数の目安は、ポテンツァプライム施術ページでご確認ください。料金は診療メニュー&料金ページをご覧ください。 ご予約はWEB予約・公式LINE・お電話(03-5422-3607)から承っています。
この記事の監修
SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション
・当院の治療は保険適用外の自由診療です。
・本記事で紹介したポテンツァプライム(POTENZA PRIME)など、ポテンツァによる治療で用いる医薬品・医療機器は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。
・本記事で紹介する機器・医薬品には、ほかにも国内で未承認のものが含まれる場合があります。
・効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。