ポテンツァプライムで赤ら顔・赤みは変わる(イメージ)

ポテンツァプライムは、赤ら顔・赤みの治療にも使われるニードルRFです。ただし、赤ら顔にはいくつかのタイプがあります。タイプによって、ポテンツァが合うかどうか、ほかの治療を優先すべきかが変わります。まずは医師の診察で赤みの原因を見極め、そのうえでポテンツァプライムを含めた治療計画を立てることが大切です。

この記事は、頬や鼻の赤みが続いている方、酒さ(しゅさ)と言われたことがある方に向けて書いています。施術の全体像はポテンツァプライム(恵比寿)の施術ページもあわせてご覧ください。

目次

  1. 「ポテンツァ後の赤み」とは別のお話です
  2. 赤ら顔の主なタイプ
  3. ニードルRFが赤みの治療に使われる理由
  4. ポテンツァプライムで赤み治療の何が変わったか
  5. タイプ別・赤ら顔の治療計画
  6. 赤ら顔のための日常ケア
  7. リスク・副作用と注意点
  8. よくある質問
  9. まとめ

「ポテンツァ後の赤み」とは別のお話です

「ポテンツァ 赤み」で調べると、施術後に出る赤み(ダウンタイム)の情報も多く出てきます。この記事で扱うのは、施術前からもともとある赤ら顔・赤みをポテンツァプライムで治療する話です。

テーマ内容詳しい記事
もともとある赤ら顔・赤みの治療赤ら顔のタイプ、プライムでの治療計画この記事
ポテンツァ後の赤み(ダウンタイム)施術後に出る赤みの経過と過ごし方ポテンツァ後の赤みはいつまで?/ポテンツァのダウンタイム
赤ら顔のVビームとの違い機器ごとの使い分け赤ら顔はポテンツァとVビームどっち?

赤ら顔の主なタイプ

赤ら顔のタイプと治療の考え方
図:赤ら顔のタイプと治療の考え方

赤ら顔は病名ではなく、顔が赤く見える状態をまとめた呼び方です。原因によって、いくつかのタイプに分かれます。複数のタイプが重なっていることもあります。

タイプ主な特徴治療の考え方(一般論)
毛細血管拡張頬や小鼻のわきに、細い血管が透けて見える。赤みが持続しやすい。酒さの症状のひとつとして出ていることもある血管に反応するレーザーや光治療がよく使われる
酒さ頬・鼻・額などの赤み、ほてり、ニキビのようなブツブツが出ることも。寒暖差・飲酒・紫外線・刺激などで悪化しやすい。慢性の皮膚の病気で、良くなったり悪くなったりをくり返しやすい外用薬・内服薬など皮膚科での治療が基本。悪化させる要因を避けることも重要
ニキビ後の赤み(炎症後紅斑)ニキビが治ったあとに、赤い跡が残る時間とともに薄くなることも多い。炎症を抑える治療やニードルRF・光治療などを組み合わせる
脂漏性皮膚炎小鼻のわき・眉間・生え際などの赤みと、フケのような細かい皮むけ皮膚科での外用薬治療が基本
敏感肌・バリア機能の低下乾燥やひりつきを伴い、刺激で赤くなりやすい保湿でバリア機能を立て直し、刺激を避ける

どのタイプかを見た目だけで見分けるのは、簡単ではありません。院長・世良もスキンケア成分を解説した動画の中で、赤ら顔には分類があると説明したうえで、次のように呼びかけています。

世良
自分の肌がどういった肌か分からない方は、クリニックに来ていただいて診断しておすすめのものをご紹介しますので。

施術を選ぶ前に、まず自分の赤みのタイプを知ることが出発点になります。

なぜ医師の鑑別が必要なのか

赤ら顔は、見た目が似ていても原因が違うことがあります。原因によって、合う治療が大きく変わります。

  • 酒さは、外用薬や内服薬を使った皮膚科での治療が基本です。保険診療で治療できる薬もあります。刺激の強い治療で悪化することもあるため、美容医療の施術は慎重に判断します。
  • 脂漏性皮膚炎は、皮膚の常在菌(マラセチアという真菌=カビの一種)や皮脂が関わる皮膚炎で、保険診療の外用薬での治療が基本です。
  • ステロイド外用薬を顔に長く使っている場合は、それが原因で酒さに似た赤みが出ていることもあります。自己判断で急にやめると悪化することがあるため、医師に相談してください。湿疹・かぶれが隠れている場合も、まず皮膚科的な治療が必要になることがあります。

自己判断でポテンツァを選ぶのではなく、まず医師に赤みの原因を見てもらいましょう。必要に応じて、皮膚科での保険診療をおすすめすることもあります。

ニードルRFが赤みの治療に使われる理由

ニードルRFは、細い針を肌に刺し、針から高周波(RF)の熱を加える治療です。赤みに使われる理由として、次のような点が考えられています。

  • 真皮の血管や炎症の環境に働きかける:高周波の熱が、赤みに関わる真皮(表皮の下の層)の浅い血管や、炎症に関わる環境に作用すると考えられています。
  • 血管を増やす物質への作用:VEGFは、新しい血管をつくるよう促す物質です。高周波がVEGFなどに作用するという研究があります。
  • 薬剤を一緒に使える:ポテンツァは針の穴を利用して薬剤を肌に届けられます。施術の前に肌に塗る薬剤を選ぶこともできます。

VEGFへの作用について、院長・世良はポテンツァの赤ら顔向けのモードを紹介する中で、次のように話しています。

世良
この高周波が血管新生を促すVEGFっていうものを抑えてくれる効果があるって言われてるんですね。

ただし、この作用を調べた報告の数はまだ限られています。院長・世良は、高周波の作用だけでなく、施術時に塗る薬剤も赤ら顔の治療では大切だと考えており、抗炎症の塗布剤を塗り込んでからニードルRFを行う方法も選択肢のひとつに挙げています。

どの薬剤を使うかは、肌の状態を見て医師が決めます。

酒さや赤ら顔へのニードルRFの効果を検討した研究はありますが、規模の小さいものが中心で、治療法としてはまだ確立していません。効果の程度には個人差があります。また、針や熱は肌への刺激でもあるため、炎症が強い時期に行うと赤みが悪化することもあります。

ポテンツァプライムで赤み治療の何が変わったか

ポテンツァプライムは、当院で2026年7月に導入した新しいポテンツァです。当院の施術ページでも、プライムで対応できる悩みのひとつとして赤みを挙げています。プライム全体の違いはポテンツァとポテンツァプライムの違いで詳しく解説しています。

ポテンツァは、同じ機器でもチップによって熱の入れ方が変わります。院長・世良は、ポテンツァでどんな悩みに対応するかを、チップ選びと結びつけて次のように話しています。

世良
チップが何十種類もあって、肝斑だったり毛穴だったり、ニキビ痕、あと赤ら顔、色んな肌悩みに合わせてチップを選んでいく。

赤ら顔の治療でも、どのチップを使うかが施術内容を左右します。プライムでは、そのチップの選択肢が広がっています。

チップの選択肢が増えた

当院の施術ページでは、ポテンツァプライムのチップとして、次のようなものを紹介しています。

チップ主な目的
MLSチップ肝斑向けのチップ(表面と深い層に同時に働きかける)
絶縁チップ/非絶縁チップ針先だけに熱を入れるか、針全体から熱を入れるかを使い分け

このほか、一般に公開されている情報では、赤み向けのRSC-N25や、肝斑と赤みの両方を狙うVMLS系のチップもあります。院長Instagramでは、当院のポテンツァのチップは29種類と紹介しています。赤み向けチップの採用状況は、カウンセリングでご確認ください。

Boost Modeと熱の入れ方

ポテンツァプライムには、薬剤をムラなく浸透させやすくするBoost Modeが搭載されています。また、1ショットの中でモノポーラRF(深くまで届きやすい高周波)とバイポーラRF(針の周囲に熱を集める高周波)を連続して照射できるチップもあります。Boost Modeの仕組みはポテンツァプライムのBoost Modeで解説しています。

赤みの治療では、こうした機能によって、熱の入れ方や薬剤の届け方の選択肢が広がりました。ただし、プライムにすれば従来のポテンツァより赤みが良くなる、というものではありません。肌の状態によっては、従来のチップや設定を選ぶこともあります。

同じポテンツァでも、チップ・針の深さ・出力・薬剤・ショット数で施術内容は変わります。カウンセリングでは、どのチップをどの設定で使うのかを医師に確認してください。当院では、すべての患者様を院長が診察し、チップ・出力・針の深さ・薬剤を一人ひとりに設計します(照射は看護師が担当します)。

タイプ別・赤ら顔の治療計画

回数と間隔の目安

当院の施術ページでは、ポテンツァプライムの目安を4〜6週間に1回、3〜5回としています。ニキビ跡の赤みとクレーターが一緒にある場合は、ニキビ痕として5〜10回を目安にすることもあります。

項目目安
施術の間隔4〜6週間に1回
回数の目安3〜5回(ニキビ痕を伴う場合は5〜10回)
期間の目安(初回〜最終回)3回なら約2〜3か月、5回なら約4〜6か月

回数の考え方はポテンツァは何回・どのくらいの間隔で受ける?でも解説しています。

タイプ別の考え方

タイプポテンツァプライムの位置づけ(一般論)
ニキビ後の赤み(炎症後紅斑)選択肢になりやすい。ニキビ自体の治療やクレーター治療と組み合わせることが多い
敏感肌・バリア機能の低下まず保湿とスキンケアの見直し。肌が落ち着いてから、刺激を抑えた設定で検討
毛細血管拡張血管に反応するレーザー・光治療が中心になることが多い。ポテンツァは組み合わせの一つとして検討
酒さまず皮膚科での治療で炎症を落ち着かせることが基本。ポテンツァは酒さの標準的な治療ではなく、施術を行うかは症状と経過を見て医師が慎重に判断
脂漏性皮膚炎皮膚科での外用薬治療が基本

血管が目立つタイプでは、Vビームなど血管に反応する治療が選ばれることもあります。ポテンツァとVビームの使い分けは赤ら顔はポテンツァとVビームどっち?で解説しています。

当日の流れの一例

当院では、ポテンツァの前にハイドラジェントルやセラピールなどで毛穴の汚れを落とし、ポテンツァのあとにエレクトロポレーション(メソナJ)で肌を整えることがあります。院長・世良は、この一日の流れをヘアサロンにたとえて説明しています。

世良
シャンプーがピーリング、カットがポテンツァ、トリートメントがエレクトロポレーション。

どの組み合わせにするかは、赤みの状態を見て決めます。

赤ら顔のための日常ケア

赤ら顔は、日常の刺激で悪化しやすい状態です。施術の効果を感じやすくするためにも、次のような点を意識しましょう。

  • 刺激を避ける:洗顔やクレンジングはこすらず、泡でやさしく。スクラブやピーリング、アルコールの多い化粧品は控えめにしましょう。
  • 温度差に気をつける:熱いお湯での洗顔、サウナ、暖房の効いた部屋と寒い屋外の行き来などは、赤みが出やすくなる要因です。洗顔はぬるま湯で行いましょう。
  • 飲酒・辛いものは控えめに:顔がほてりやすくなり、酒さなどの赤みが悪化することがあります。
  • 紫外線対策:紫外線は赤みや炎症を悪化させる要因です。日焼け止めを毎日塗り、こまめに塗り直しましょう。肌が敏感な時期は、刺激の少ないタイプを選びましょう。
  • 保湿:乾燥はバリア機能を下げ、刺激を受けやすくします。セラミドなどを含む保湿剤で肌を守りましょう。

スキンケア成分では、院長・世良はナイアシンアミド(ビタミンB3の一種)について、セラミドを増やしてバリア機能を整える働きから「乾燥肌や敏感肌、肌荒れなどに有効です」と話しています。一方で、10%以上の高濃度のものは赤みやひりつきが出やすくなるとも説明しています。スキンケア成分は、濃度と肌との相性を見て選びましょう。

リスク・副作用と注意点

施術後に出ることがある反応

主な反応内容
赤み・熱感・ひりつき施術直後から出やすく、数日かけて落ち着くことが多い
腫れ部位や設定によって出ることがある
内出血針を刺すため、出ることがある
かさぶた・ざらつき針の跡が小さなかさぶたやざらつきになることがある
色素沈着炎症のあとに一時的に色が濃くなることがある
一時的なニキビ施術後に一時的にできることがある

赤ら顔の方は、施術後の赤みがもともとの赤みと重なって目立つこともあります。施術時は麻酔クリームを使用します。赤みや腫れが長引く、強い痛みがある、発熱がある、ブツブツが増えてきたといった場合は、我慢せずにクリニックへご連絡ください。

施術を見送る・慎重に判断するケース

  • 酒さや脂漏性皮膚炎などの炎症が強い時期
  • 日焼け直後、かぶれ・湿疹がある時
  • ステロイド外用薬を長期間使っている時
  • 妊娠中・授乳中の方(施術の可否は医師に相談)

よくある質問

ポテンツァプライムで赤ら顔は治りますか?

赤ら顔のタイプによって、合う治療が変わります。ポテンツァプライムは、ニキビ後の赤みなどで赤みを目立ちにくくすることが期待できる治療ですが、効果には個人差があります。酒さや脂漏性皮膚炎のように、皮膚科での治療が基本になるタイプもあります。まずは医師の診察で赤みの原因を確認しましょう。

酒さでもポテンツァは受けられますか?

酒さは刺激で悪化することがあるため、炎症が強い時期は施術を見送ることがあります。まずは外用薬などの皮膚科での治療で症状を落ち着かせることが基本です。施術を検討するかどうかは、症状と経過を見て医師が判断します。

赤ら顔にポテンツァは何回必要ですか?

当院の施術ページでは、ポテンツァプライムは4〜6週間に1回、3〜5回が目安です。ニキビ跡を伴う場合は、5〜10回を目安にすることもあります。肌の反応を見ながら、医師が回数と間隔を調整します。

ポテンツァの施術後に赤くなるのは、赤ら顔が悪化したということですか?

施術後の赤みは、多くの場合ダウンタイムとして一時的に出るものです。経過の目安はポテンツァ後の赤みはいつまで?をご覧ください。長引く場合やブツブツが増える場合は、クリニックへご相談ください。

赤み向けのチップは使えますか?

当院の施術ページでは、赤みへの対応を記載しています。一般に赤み向けのRSC-N25や、肝斑と赤みを狙うVMLS系などのチップがあります。どのチップを使うかは肌の状態によって変わるため、カウンセリングで医師にご確認ください。

費用はどのくらいですか?

料金は診療メニュー&料金ページをご確認ください。回数や併用する治療によって変わるため、カウンセリングでご相談ください。

まとめ

  • この記事で扱ったのは、もともとある赤ら顔・赤みの治療です。施術後の赤み(ダウンタイム)とは別のテーマです。
  • 赤ら顔には毛細血管拡張・酒さ・ニキビ後の赤み・脂漏性皮膚炎・敏感肌などのタイプがあり、酒さや脂漏性皮膚炎は皮膚科での保険診療が基本になる場合もあります。
  • ポテンツァプライムは施術ページで赤みへの対応を記載しており、チップの選択肢やBoost Modeで、熱の入れ方・薬剤の届け方の幅が広がりました。
  • 回数の目安は4〜6週間に1回、3〜5回です。
  • 刺激・温度差・飲酒・紫外線を避け、保湿でバリア機能を守る日常ケアも大切です。

ポテンツァプライムの詳しい内容や施術の流れは、ポテンツァプライムの施術ページをご覧ください。従来機を含むポテンツァ全般はポテンツァ(恵比寿)の施術ページをご覧ください。ご予約はWEB予約・公式LINE・お電話(03-5422-3607)で承っています。

この記事の監修

SERA BEAUTY CLINIC 院長 世良 融子(せら ゆうこ)
2018年 川崎医科大学卒業/川崎医科大学附属病院勤務。2020年 同附属病院 泌尿器科学 臨床助教、同年 品川美容外科入職。2021年 品川美容外科 品川本院 部長。2024年 SERA BEAUTY CLINIC 院長。
所属学会:日本美容外科学会、日本抗加齢医学会、日本泌尿器科学会
主な学会発表・講演:2022年8月 第40回日本美容皮膚科学会総会・学術大会 講演「マイクロニードルRF治療機POTENZA導入後の当院での治療実績」/2023年5月 KALDAT(韓国レーザー皮膚毛髪学会)発表・パネルディスカッション

【自由診療・未承認医療機器等について】
・当院の治療は保険適用外の自由診療です。
・本記事で紹介したポテンツァプライム(POTENZA PRIME)など、ポテンツァによる治療で用いる医薬品・医療機器は、国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていません。
・本記事で紹介する機器・医薬品には、ほかにも国内で未承認のものが含まれる場合があります。
・効果・ダウンタイムには個人差があり、リスク・副作用については診察時に医師が説明します。

関連ページ